myIDは、オーストラリア政府が提供するデジタル身分証(Digital ID)で、行政サービスへのログインや本人確認を簡単・安全にするアプリです(以前はmyGovIDという名称でした)。myID自体はサービスの入口ではなく『本人確認の手段』で、myGovやATOなどと組み合わせて使います。作成は無料で、スマートフォンとメールアドレス、15歳以上であることが条件です。
作成は3ステップです。まず公式アプリストア(Apple App Store/Google Play)から『myID』アプリをダウンロードします(偽アプリに注意し、必ず公式ストアから)。次にアプリでメールアドレス・パスワード・氏名・生年月日を登録します。最後に、本人確認書類を使って『本人確認レベル(Identity strength)』を選びます。
本人確認レベルはBasic・Standard・Strongの3段階です。個人情報を入力しただけの状態はBasicで、利用できるサービスが限られます。Standardはオーストラリアの書類2点(パスポート、運転免許、出生証明、ビザ〈外国パスポートを使用〉、ImmiCard、市民権証明、Medicareカードなど)を照合すると到達し、ほとんどの行政サービスにアクセスできます。Strongは書類に加えて顔写真の照合まで行い、すべての対応サービスを利用できます。
ワーホリで注意したいのは、Standardには『2点』の書類が必要な点です。到着直後の日本人が持っているのは実質的に『ビザ(外国パスポートで確認)』の1点になりがちで、2点目が揃わないことがあります。オーストラリアの運転免許を取得したり、銀行口座開設後にMedicare以外の要件を満たしたりして、時間の経過とともにレベルを上げられる場合があります。まずはBasic/可能な範囲で作成し、必要になった時点でレベルを上げる進め方で問題ありません。
myIDは必須ではありません。ATOやmyGovの連携はTFNなどの情報でも可能です。ただしmyIDがあると、複数の政府サービスで同じデジタル身分証を使い回せて便利なので、余裕があれば早めに作っておくとよいでしょう。