結論から言うと、ボランティアは『英語の実践・友達づくり・地域参加』を同時にかなえやすい活動で、経験や人とのつながりを得たい人に向いています。ただしオーストラリアでは、ボランティア(無給で慈善・非営利の活動を手伝う)と、有給の『仕事(work)』は法律上はっきり区別されます。Fair Work Ombudsmanによれば、ボランティアは基本的に無給であり、慈善団体・非営利団体の活動を支える形が典型です。参加する前に『これは本当にボランティアか、それとも本来お金が支払われるべき労働か』を意識しておくことが大切です。
探し方の基本は、まず信頼できるプラットフォームや団体を使うことです。全国的なボランティア募集サイトのGoVolunteer(Volunteering Australiaが運営)や、各州のVolunteering(州のボランティアセンター)、地域のNPO・チャリティショップ(op shop)・図書館・イベント運営・動物保護・環境保全などが代表的な入口です。関心のある分野(英語を使う受付、動物、環境、フードバンク、フェスティバルなど)で探すと続けやすくなります。日本人コミュニティやSNSのグループにも募集が流れますが、そうした投稿はユーザーによる情報であり、団体の実在や条件は自分で公式サイト等で確認しましょう。
『就労との違い』はワーホリの人にとって特に重要です。ボランティアはあくまで無給で、対価(賃金)を目的としない活動です。Fair Workは、ボランティアの取り決めであっても、実態が雇用に近づけば(決まった時間の勤務を求められる・指揮命令を受けて通常業務を担う・本来支払われるべき仕事をしている等)、それは雇用関係とみなされ賃金が支払われるべき、としています。『無給でこの仕事をして』『トライアルとして無給で』などと言われた場合、それが正当なボランティアか、実質的な“ただ働き”かを見極める必要があります。判断に迷う場合はFair Workの情報を確認し、必要なら相談してください。
ワーホリビザ(Working Holiday/Work and Holiday)の就労条件やSpecified work(セカンドビザの指定業務)との関係も、思い込みで判断しないことが大切です。無給のボランティアがビザ上の『work』としてどう扱われるか、またSpecified workの日数としてカウントできるかは、ビザの種類や具体的な取り決めによって条件が異なります。ここで断定はできないため、必ず移民局(Department of Home Affairs)の最新の公式情報で確認し、セカンド/サードビザを狙う場合は指定業務の要件(有給・地域・業種など)と照らし合わせてください。関連する指定業務の記事や公式ページも参考にしましょう。
安全確認も欠かせません。① 団体が実在し評判があるか(公式サイト・登録番号・口コミ)を確認する、② 活動内容・時間・場所・持ち物・保険の有無を事前に書面やメールで確認する、③ 特に『宿や食事の代わりに働く(work for accommodation:WWOOF・Workaway・HelpXなど)』の取り決めは、実質的に労働だったり、孤立した場所・不十分な待遇のリスクがあるため慎重に見極める、④ 子どもや高齢者・弱い立場の人と関わる活動ではWorking with Children Check等が必要な場合がある、⑤ 個人情報や金銭を求められる募集、参加費として先払いを迫る募集は避ける。ボランティアでも労働安全衛生(WHS)の保護が及ぶ場合があります(Safe Work Australia)。少しでも不安を感じたら参加を見送り、緊急時は000に通報してください。