結論から言うと、オーストラリアの救急車は『無料ではない』州が多く、費用は州・準州によって大きく異なります。クイーンズランド(QLD)とタスマニア(TAS)は住民の救急車費用を州が負担しますが、ニューサウスウェールズ(NSW)・ビクトリア(VIC)・南オーストラリア(SA)・西オーストラリア(WA)・首都特別地域(ACT)・北部準州(NT)などでは、原則として利用者が費用を負担します(救急車の会員制度や保険でカバーされている場合を除く)。搬送は高額になり得ます。
重要なのは、これらの州の制度は基本的に『その州の住民(resident)』向けだという点です。日本のワーキングホリデー参加者のような一時滞在者は、州の救急車制度の対象外になりやすく、QLD・TASであっても住民でなければ請求される可能性があります。つまり、ワーホリにとって救急車費用は『どの州でも自己負担になり得る』前提で考えるのが安全です。
だからこそ、海外保険(旅行保険・OVHC)に救急車搬送(ambulance transport)のカバーが含まれているかを、渡航前・加入時に必ず確認してください。多くの医療系海外保険は救急車をカバーしますが、上限額や条件があることもあります。証券の補償内容を確認し、いざというときに慌てないよう緊急連絡先をスマホに保存しておきましょう。
具体的な料金は州・搬送距離・内容で変わり、頻繁に改定されます。このため本記事では特定の金額は断定しません。正確で最新の費用は、各州の救急サービス(例: NSW Ambulance、Ambulance Victoria、Queensland Ambulance Service など)の公式サイトで確認してください。救急車の『会員制度(membership/subscription)』に加入する方法もありますが、対象や条件は州で異なります。
費用が心配でも、緊急時の判断をためらわないでください。『000』への通報自体は無料で、命に関わる状況(強い胸痛、呼吸困難、大出血、意識障害、重度のアレルギー、脳卒中のサインなど)では、費用より救命を優先すべきです。救急車が必要なほどでない場合は、Urgent Care Clinicや自力・タクシーでの受診も選択肢になります。判断に迷うときはhealthdirectの無料電話で相談できます。