結論から言うと、日本のワーキングホリデー参加者はMedicare(公的医療保険)の対象外が原則のため、医療費は加入している海外保険(旅行保険やOverseas Visitor Health Cover)でカバーします。基本の流れは『①受診前に保険会社へ連絡→②いったん自己負担で支払い→③英文の領収書・診断書を受け取る→④保険会社に請求→⑤払い戻し』です。高額な入院・手術では、事前承認を得てキャッシュレス(病院へ直接支払い)にできる場合もあります。
支払い方法には『立替払い(自分で払って後日請求)』と『キャッシュレス(保険会社が病院に直接支払い)』の2種類があります。GPや薬局は立替が一般的で、大きな病院での入院は保険会社の24時間アシスタンスデスクに連絡するとキャッシュレスや支払い保証(guarantee of payment)を手配してくれることがあります。まずは加入時にもらった保険証券(policy)の緊急連絡先を確認しましょう。
請求に必要な書類は、①明細付きの領収書(itemised receipt / tax invoice。金額だけでなく処置・薬の内訳が分かるもの)、②診断書・医療報告書(medical certificate / report。診断名や治療内容)、③処方箋や薬の領収書、④支払いを証明するもの、が基本です。すべて英文で受け取り、写真やPDFで保管します。受診時に『保険に請求したいので明細付きの領収書と診断書がほしい』と伝えておくとスムーズです。
対象外(免責)になりやすい項目に注意してください。多くの保険では、渡航前からの持病・既往症(pre-existing condition)、歯科(dental)、妊娠・出産、危険なスポーツ、飲酒・薬物が関係する事故、申告していない事項などが補償対象外か制限付きです。また自己負担額(excess)が設定されていることもあります。何が対象で何が対象外かは保険証券に明記されているので、渡航前と受診前に必ず確認しましょう。
実務の手順はシンプルです。渡航前に保険証券番号・緊急連絡先・アプリをスマホに保存。受診時に『海外保険がある』と伝え、明細付き領収書と診断書を受け取る。帰宅後、保険会社の指定方法(アプリ・オンライン・郵送)で期限内に請求する。書類は紛失しないよう撮影して二重に保管します。請求期限(多くは受診から一定期間内)を過ぎると払い戻されないことがあるため、早めに手続きしましょう。