オーストラリアでも、留学生やワーホリを狙った詐欺は珍しくありません。結論として、身を守る鉄則は『お金を送る前に必ず立ち止まって確認する』『不審なリンクは踏まない』『本人確認情報とパスワードを他人に渡さない』の3つです。代表的な手口を知っておくと、引っかかりにくくなります。
1つ目は偽SMS・フィッシングです。銀行・myGov・配送業者・ATOなどを装い、『口座が停止された』『税還付があります』などと不安や期待を煽り、偽サイトに誘導してログイン情報やカード番号を盗みます。対策は、メッセージ内のリンクを開かず、必ず公式アプリやブラウザに自分でURLを入力してアクセスすることです。政府機関がSMSのリンクから支払いや個人情報入力を求めることはありません。
2つ目はFacebook Marketplaceなどの売買・賃貸詐欺です。内見前に家賃やボンドの振り込みを求める、相場より極端に安い、直接会うのを避ける——こうした相手は詐欺の可能性が高いです。特に『送金してしまうと取り戻せない』ため、現物確認と正式な契約の前にお金を送らないことが最大の防御になります。
3つ目は求人・送金詐欺と『運び屋(マネーミュール)』です。『簡単に稼げる』『あなたの口座で送金を代行して』といった勧誘は、犯罪の資金洗浄に口座を使われる危険があります。自分の口座や本人確認情報を他人に貸すこと自体が違法行為に加担するリスクになるため、絶対に応じないでください。
万一お金を送ってしまったり情報を渡してしまったら、スピードが命です。まず利用している銀行にすぐ連絡し、送金の停止・カードの停止を依頼します。次に、政府のScamwatch(scamwatch.gov.au)に通報し、身分証情報が漏れた場合はIDCAREに相談します。サイバー犯罪はcyber.gov.auのReportCyberへ、身の危険がある場合は000へ通報しましょう。