結論から言うと、オーストラリアで市販薬を探すときは『商品名』ではなく『有効成分(active ingredient)』で探すのが確実です。日本とは商品名が違っても、成分が分かれば同じ効き目の薬を見つけられます。代表的には、痛み・熱にparacetamol(パラセタモール)やibuprofen(イブプロフェン)、アレルギーにantihistamine(抗ヒスタミン薬)などです。迷ったら薬剤師に相談すれば、症状に合う薬を選んでもらえます。
よく使う成分と用途の目安は次の通りです。解熱・鎮痛=paracetamol(代表的な商品名Panadol)。炎症を伴う痛み・熱=ibuprofen(Nurofenなど)。アレルギー・花粉症・じんましん=抗ヒスタミン薬(loratadine/cetirizine/fexofenadineなど、眠くなりにくいタイプ)。鼻づまり・咳・のど・総合感冒薬、胃の不調(制酸薬)、下痢・整腸薬、消毒薬・絆創膏なども薬局でそろいます。パッケージの成分表示を見て選びましょう。
用量と安全性には十分注意してください。特にparacetamolは、複数の風邪薬・鎮痛薬に重複して含まれることがあり、気づかず飲み過ぎると肝臓に重い害を及ぼします。ラベルの1回量・1日の上限・服用間隔を必ず守り、成分が重ならないようにします。年齢・持病(腎臓・肝臓・胃潰瘍・喘息など)・妊娠・授乳中の人、他の薬を飲んでいる人は、自己判断せず薬剤師・医師に確認しましょう。一部の薬は薬剤師の確認が必要な分類(S3)です。
日本で普段使っている薬が、オーストラリアでは入手方法や分類が異なることがあります。同じ効き目の成分でも、市販で買えるか処方箋が必要かは国によって違うため、手持ちの薬のパッケージ(成分名の英語表記)を薬剤師に見せて、相当する市販薬を教えてもらうのが安全で確実です。
数日使っても症状が改善しない、むしろ悪化する、高熱・強い痛み・呼吸の苦しさ・発疹の拡大などがある場合は、市販薬で粘らずGPを受診してください。市販薬はあくまで軽症のセルフケア用です。常備薬として、解熱鎮痛薬・抗ヒスタミン薬・胃腸薬・消毒薬・絆創膏を用意しておくと、体調を崩したときに慌てずにすみます。