フードデリバリーは各プラットフォームの規約(契約)に基づいて働くため、規約に反すると判断されるとアカウントが一時停止または停止(deactivation)されることがあります。停止されると収入が止まるため、原因を知って予防し、万一のときに備えて証拠を残しておくことが大切です。ここでは一般的な傾向を説明しますが、具体的な基準・手続きは各社で異なり変わりうるため、必ず各プラットフォームの公式規約・ヘルプで確認してください。
停止の主な原因としてよく挙げられるのは、① 評価(レーティング)や完了率・キャンセル率が基準を大きく下回る、② 本人確認(身元・就労資格・書類)の不備や期限切れ、③ 規約違反(アカウントの貸し借り・なりすまし、危険運転や飲酒運転、商品の抜き取り・改ざん、ハラスメント)、④ 不正の疑い(不自然な操作や虚偽申告と判断される行動)などです。特にアカウントの共有・貸し借りは重大な違反とされることが多く、絶対に避けるべきです。
予防の基本は『規約を守り、丁寧に、正直に働く』ことに尽きます。受けた注文はできるだけ完了し、やむを得ずキャンセルする場合は正しい手順で行う、本人確認書類やビザ・就労資格の情報は最新に保つ、商品は開封・改ざんしない、顧客・店舗・他の配達員に礼儀を守る、といった基本を積み重ねれば、多くのトラブルは避けられます。評価が下がってきたら早めに原因を振り返り、改善しましょう。
証拠を残す習慣も重要です。配達の記録(受け取り・受け渡しの写真がアプリで残る場合はそれ)、顧客や店舗とのアプリ内チャット、サポートとのやり取り、シフトや配達の履歴などは、身に覚えのない停止に対して異議を申し立てる際の材料になります。誤解や誤検知で停止された場合、これらの記録があると事実関係を説明しやすくなります。個人情報の扱いには注意しつつ、必要な範囲でスクリーンショットや履歴を保管しておきましょう。
万一停止されたら、まず各社の異議申立て(appeal / review)の窓口・手順を確認します。感情的にならず、事実を時系列で整理し、証拠(履歴・チャット・写真など)を添えて、なぜ誤りだと考えるかを冷静に説明します。手続きや再開の可否は各社の判断により、必ず復帰できるとは限りません。生活が一つのプラットフォームに依存しないよう、日頃から複数アプリを併用し、収入源を分散しておくとリスクを減らせます。労働者としての権利に不安がある場合は、Fair Work Ombudsmanなどの公的情報も参考になります。