結論から言うと、オーストラリアのギグワークは『すきま時間に個人事業主(sole trader)として働ける』のが共通の特徴です。多くは雇用ではなく請負(independent contractor)扱いのため、自分でABNを取り、税金・保険・記録を自分で管理する必要があります。まずは自分の移動手段(自転車・バイク・車)・エリア・使える時間に合うサービスを選ぶのが第一歩です。
代表的なサービスを大きく分けると、① フードデリバリー(Uber Eats・DoorDash・Menulogなど=飲食店から自宅へ配達)、② 小包・買い物代行系(Amazon Flexなどの配送、買い物代行アプリ)、③ 便利屋・スキル系(Airtaskerで家具組立・清掃・引っ越し手伝いなど、ITやデザインのフリーランス)に分かれます。フードデリバリーは英語にまだ自信がなくても始めやすく、稼働の自由度が高いのが利点です。一方で便利屋・スキル系は単価が高くなりやすい反面、案件獲得や交渉、専門スキルが要ります。
サービス選びの観点は、(a) 対応エリア(都市中心部か郊外か)、(b) 必要な移動手段(自転車で完結するか、車が要るか)、(c) 報酬の仕組み(配達ごとの距離・時間ベースか、時給/案件単価か)、(d) 稼働の柔軟さ(好きな時間にオン/オフできるか)、(e) 参入のしやすさ(本人確認・登録のハードル)です。複数のプラットフォームを掛け持ちして、需要の高い時間帯・エリアに合わせて使い分ける人も多くいます。
どのサービスでも共通して必要になるのが『ABN・保険・税金・記録』の4点です。個人事業主として働くため、(1) ABNを取得(無料)、(2) 事故・賠償に備える保険を自分で検討、(3) 収入は原則すべて申告(確定申告=タックスリターン)、(4) 収入と経費を毎月記録、を最初に押さえましょう。フードデリバリーは配車サービス(ride-sourcing)と違い、売上が一定額(GST登録基準)未満なら原則GST登録は不要ですが、判断は個人差があるためATOで確認してください。
注意点として、ギグワークの『収入』は需要・天候・エリア・稼働時間で大きく変動し、誰かが保証してくれるものではありません。『時給いくら確実』といった断定的な宣伝は鵜呑みにせず、経費(車両維持・燃料・通信・装備)を差し引いた手取りで考えましょう。ワーホリビザでは個人事業主としての就労は可能で、同一雇用主6か月ルールは『雇用』に関する制限のため複数プラットフォームの掛け持ち自体に制限はありませんが、ビザ条件は変わりうるため移民局(Home Affairs)で最新を確認してください。安全面(夜間・交通事故・盗難)も各サービス共通の課題です。