結論から言うと、洪水・サイクロンのリスクがある地域(主にクイーンズランド〔QLD〕・北部準州〔NT〕・西オーストラリア〔WA〕北部など)では、①オーストラリア気象局(BOM)とState Emergency Service(SES)の警報を確認し、②『冠水した道路や川は絶対に通らない』を徹底し、③避難指示が出たら早めに従う——ことが安全の基本です。命に関わる状況では000へ、洪水・暴風の被害には各州SES(NSW/VICなどは132 500)に連絡します。北部の熱帯地域では、サイクロンシーズン(おおむね11月〜4月)に特に注意が必要です。
サイクロンの情報はBOMで確認します。BOMは熱帯低気圧(tropical cyclone)について『Watch(監視)』『Warning(警報)』を発表し、強さはカテゴリー1〜5で示されます。接近時は、飛ばされる物を固定・片付け、非常用キット(水・食料・薬・懐中電灯・充電器・書類)を準備し、避難する場合の場所とルートを確認します。暴風の最中は屋内の安全な場所にとどまり、『目(eye)』の通過で一時的に静かになっても、その後に反対側からの暴風が来るため外に出ないことが重要です。
洪水で最も重要な鉄則は『If it's flooded, forget it(冠水していたら引き返す)』です。冠水した道路・橋・川に、車でも徒歩でも入ってはいけません。水深や流れは見た目で判断できず、浅く見えても車が流されたり、足をすくわれたりして毎年死者が出ています。増水は急に起こることもあります。低地・川沿い・キャンプ場に滞在している場合は、早めに高い場所へ移動する判断が命を守ります。
道路閉鎖と最新情報の確認方法を知っておきましょう。洪水やサイクロンでは道路が広範囲に閉鎖されます。各州の交通情報サイト(例: QLDのQldTraffic、道路交通当局のサイト)やSESのサイト・アプリ、地元ラジオ(ABC Emergency)で最新の道路状況・避難情報を確認します。移動を予定していても、閉鎖・危険があれば延期する柔軟さが必要です。ガソリン・現金・飲料水は早めに確保しておくと安心です。
避難と緊急時の連絡先を整理しておきます。避難指示(evacuation warning/order)が出たら、ためらわず早めに従ってください。避難が遅れて冠水路に取り残されるのが最も危険です。緊急時(命の危険)は000、洪水・暴風による建物被害や救助が必要なときはSES(NSW/VIC等は132 500、他州はそれぞれの緊急サービス)に連絡します。滞在先の避難計画を雇用主やホストに確認し、家族・緊急連絡先と連絡手段を決めておきましょう。