Sole Trader(個人事業主)とは、会社を設立せず、自分個人の名義で事業を行う最もシンプルな事業形態です。ABNを取ってUber Eatsやフリーランスで働く場合、あなたはSole Traderになります。結論として、Sole Traderは『自由に働ける代わりに、税金・記録・保険・責任をすべて自分で管理する』立場だと理解しておくことが重要です。
雇用との一番の違いは税金です。従業員は雇用主が毎回の給与から源泉徴収(PAYG)してくれますが、Sole Traderは源泉徴収されません。つまり受け取った売上には税金が含まれた状態で入ってくるため、あとで自分で納税する必要があります。目安として収入の一定割合を別口座に取り分けておかないと、確定申告の時期に納税資金が足りず慌てることになります。
Superも自分次第です。従業員には雇用主が12%のSuperを積み立てますが、Sole Trader自身にはSuperは付きません。将来のために積み立てたい場合は自分で任意拠出する必要があります(ワーホリの短期滞在では必須ではありません)。
責任と保険:Sole Traderは『無限責任』で、事業上の負債や賠償は個人の財産で負うことになります。仕事中に他人にケガをさせたり物を壊したりするリスクがある業種では、Public Liability Insurance(賠償責任保険)への加入を検討します。配達なら車両・自転車の保険も重要です。従業員のような労災(Workers Compensation)は自動では付かない点に注意してください。
税金の申告方法:Sole Traderは会社とは別の申告をするのではなく、個人のタックスリターンの中に『事業所得(business income)』として売上と経費を記入します。使うのは会社番号ではなく個人のTFNです。経費(燃料・道具・スマホ代・走行距離など)を正しく計上すれば課税所得を減らせるため、収入と経費の記録を1年を通して残しておくことが手取りを守る鍵になります。