結論から言うと、オーストラリアの紫外線対策は『UV指数(UV Index)が3以上のときに、日焼け対策を必ず行う』のが基本です。オーストラリアはオゾン層や地理的条件からUVが非常に強く、皮膚がんの発生率が世界でも高い国です。曇りの日や涼しい日でもUVは強いことがあり、『暑さ』ではなく『UV指数』で判断するのが重要です。対策の合言葉は Slip・Slop・Slap・Seek・Slide の5つです。
5つの習慣は次の通りです。Slip(襟付きシャツなど肌を覆う服を着る)、Slop(SPF50または50+の日焼け止めを塗る)、Slap(つばの広い帽子をかぶる)、Seek(日陰を選ぶ)、Slide(UVカットのサングラスをかける)。特に屋外で働くファームや建設、ビーチや旅行では、この5つを組み合わせて肌と目を守ります。日焼け止めは1つの対策にすぎず、服・帽子・日陰と併用するのが効果的です。
日焼け止めの使い方にはコツがあります。外出の20分ほど前に、露出する肌にたっぷり塗ります(塗る量が少ないと表示のSPFほど効きません)。そして2時間おきに塗り直し、汗をかいたり泳いだり、タオルで拭いたりした後は必ず塗り直します。SPF50/50+で『broad spectrum(UVA・UVB両方)』『water resistant』の表示があるものを選びましょう。日焼け止めは薬局・スーパーで手に入ります。
UV指数は毎日変わるので、確認する習慣をつけましょう。オーストラリア気象局(Bureau of Meteorology)やSunSmart(Cancer Council)のアプリ・サイト、政府機関ARPANSAのリアルタイムUVデータで、その日・その時間のUV指数と『日焼け対策が必要な時間帯(sun protection times)』を確認できます。UV指数が3以上になる時間帯は対策を行い、正午前後のUVが最も強い時間は日陰を活用します。
それでも日焼けしてしまったら、涼しい場所で肌を冷やし、水分を多めに取り、保湿します。水ぶくれができるほどの重いやけど、広範囲の日焼け、発熱・吐き気・強い痛みを伴う場合は受診してください。また、ほくろやシミの『大きさ・形・色が変わる』『出血する』『治らない傷』は皮膚がんのサインのことがあります。気になる変化があれば早めにGPに相談しましょう。早期発見が何より大切です。