オーストラリアの夏の農作業では、熱中症と紫外線が最大の健康リスクです。結論として、命を守る基本は『こまめな水分・塩分補給』『日陰での定期的な休憩』『日焼け対策』の3つ。体調に少しでも異変を感じたら、我慢せず作業を止めて日陰で休み、症状が重ければためらわず救急(000)を呼ぶことが重要です。稼ぎより体調が優先です。
水分は『喉が渇く前に』飲むのが鉄則です。暑い日の重労働では大量に汗をかくため、水だけでなく塩分・電解質(スポーツドリンクや経口補水)も補給します。カフェインやアルコールは脱水を招くため作業前後は控えめに。大きめの水筒を複数用意し、休憩ごとに必ず補給する習慣をつけましょう。
紫外線対策は熱中症予防と一体です。通気性のよい長袖・長ズボン、フラップ付きのつば広帽子、サングラス、高SPFの日焼け止め(2〜3時間ごとに塗り直し)で肌を守ります。最も暑い時間帯(正午〜午後3時ごろ)は日陰での休憩や作業調整を検討します。多くの農場は早朝から作業を始めて暑さのピークを避けます。
熱中症の初期症状を覚えておきましょう。めまい・頭痛・吐き気・大量の発汗またはその停止・筋肉のけいれん・強い疲労感・集中力の低下などです。これらが出たら、①作業を中止して日陰・涼しい場所へ移動、②衣服をゆるめ、水分・塩分を補給、③首・脇・足の付け根を冷やす、という応急処置をします。意識がもうろうとする、けいれん、汗が出ない・皮膚が熱く乾くなどの重い症状は熱射病(命に関わる緊急事態)で、すぐに000に電話してください。
予防の仕組みづくりも大切です。仲間同士で体調を確認し合う、休憩と水分補給のタイミングを決めておく、体調が悪い日は無理をしない、といった習慣が事故を防ぎます。雇用主には安全な作業環境(日陰・水・休憩)を提供する義務があります。危険な暑さでも休憩や水を与えない職場は問題であり、Safe Work(州の労働安全機関)に相談できます。