結論から言うと、Bondの返金を帰国に間に合わせる鍵は『逆算して早めに退去通知を出すこと』と『万一もめても海外から手続きできる状態を残しておくこと』です。退去通知には州ごとに定められた最低期間(notice period)があり、通知→退去日→最終Inspection→Bond返金申請→実際の入金、と複数のステップを踏むため、出国直前に動き出すと返金を受け取り切れないことがあります。出国の少なくとも1か月前、できれば通知期間+数週間の余裕を見て動き始めましょう。
最初のステップは退去通知(notice of intention to leave / termination notice)です。必要な通知期間や書面の形式は州の賃貸法で決まっており、固定期間契約(fixed-term)か期間の定めのない契約(periodic)かでも変わります。通知は口頭ではなく記録の残る書面・メールで出し、退去日を明確にします。自分の州の賃貸当局(NSW=NSW Fair Trading/Rental Bonds Online、VIC=Consumer Affairs Victoria/RTBA、QLD=RTA など)の最新の要件を必ず確認してください(この記事では具体的な通知日数は断定しません)。
退去日が決まったら、返金を最大化する準備をします。① 入居時のCondition Report(状態報告書)と写真を見返し、原状回復すべき箇所を洗い出す、② 契約で求められる範囲の清掃(プロのクリーニング指定がある場合はその条件)を行う、③ 退去時にも部屋の状態を日付入りの写真・動画で記録する、④ 鍵の返却方法を確認する、の4点です。通常使用による経年劣化(fair wear and tear)はあなたの負担にはなりませんが、証拠がないと差し引かれる争いになりやすいので記録が最大の防御になります。
Bondの返金申請は、州の公式な預託機関を通じて行います(NSW=Rental Bonds Online、VIC=RTBA、QLD=RTA など)。オンラインで返金請求を出し、オーナー/エージェントが同意すれば指定口座へ入金されます。金額に争いがある場合は、当局や州の審判機関(tribunal)を通じた解決になり、時間がかかることがあります。返金の入金先には、帰国後も使える豪ドル(AUD)の銀行口座を指定し、口座を早く解約しないようにしてください。
返金が出国に間に合わない可能性もあります。その場合に備えて、① 受取用の銀行口座を残す、② オーナー/エージェントの連絡先を保存する、③ 退去・清掃・鍵返却の証拠(写真・メール)をクラウドに保存する、④ 州当局のオンライン手続きに海外からログインできるよう本人確認手段(電話番号・メール)を維持する、を済ませておきましょう。これらがあれば、返金や紛争処理を帰国後・海外からでも進められます。