結論から言うと、DASP(Superの払い戻し)は『オーストラリアを出国し、かつワーホリビザが失効(期限切れまたはキャンセル)した後』でないと申請できません。つまりDASPは基本的に『出国後に行う手続き』です。まだオーストラリアにいる間や、ビザが有効なうちは申請できないため、在豪中は『申請の準備』だけを進めておくのがポイントです。
Super(退職年金)は、働いている間に雇用主が給与とは別に積み立てるお金です。ワーホリ(サブクラス417・462)も対象で、帰国してビザが失効すると、この積立金をDASPとして請求できます。複数の職場で働いた人は複数のSuperファンドに残高があることが多いので、すべてのファンドを把握してから申請するのが受け取り漏れを防ぐコツです。
【出国前に準備すること】① 働いた職場ごとのSuperファンド名・メンバー番号を控える、② PayslipでSuperが正しく積み立てられているか確認する、③ myGovとATOを連携し、自分のSuper口座を一覧で確認できるようにする、④ 受け取り用の銀行口座情報を用意する(海外口座も可)、⑤ パスポート・ビザ番号・TFNを保存する。これらは在豪中の方が圧倒的に確認しやすいため、出国前に済ませておきましょう。
【出国後に行うこと】ビザが失効したら、ATOのDASPオンライン申請システムから、パスポート・ビザ・Superファンドの情報を入力して申請します。ATOがビザの失効状況を確認し、各ファンドへの請求が処理されます。払い戻しには源泉税が差し引かれます。ワーホリ(WHM)向けのDASPには専用の高めの税率が適用されるため、手取りは残高より少なくなります。具体的な税率・要件は変わることがあるので、申請前にATOの最新情報を確認してください(この記事では具体的な税率は断定しません)。
注意点として、Super口座を出国前に自分で解約したり、ファンドを勝手に統合しすぎたりすると、かえって手続きが複雑になることがあります。また、ファンドは一定期間手続きがないと残高をATOに移管することがあり、その場合はATO経由での請求になります。いずれにせよ受け取り自体は可能ですが、ファンド情報とmyGov連携を整えておくと帰国後の申請がスムーズです。DASPはタックスリターン(税金の還付)とは別の手続きなので、混同しないようにしましょう。