結論から言うと、熱中症には軽度の『熱疲労(heat exhaustion)』と、命に関わる緊急事態『熱射病(heat stroke)』があり、意識がおかしい・ぐったりして反応が鈍い・体が異常に熱いといったサインがあれば、迷わず000に電話してください。熱射病は放置すると命に関わります。オーストラリアの夏は非常に暑く、特にファーム・建設・屋外の仕事では熱中症のリスクが高いため、見分け方と対応を知っておくことが大切です。
熱疲労(heat exhaustion)のサインは、大量の汗、強い疲労感、頭痛、めまい、吐き気、筋肉のけいれん(こむら返り)、皮膚が青白く冷たい、脈が速いなどです。この段階では、涼しい日陰やエアコンのある場所に移動し、余分な衣類をゆるめ、水分(できれば少しずつ)を取り、体を濡らして風を送って冷やせば、多くの場合は回復します。無理をせず休むことが重要です。
熱射病(heat stroke)は緊急事態です。混乱・意識のもうろう・言動がおかしい、反応が鈍い・意識を失う、けいれん(発作)、体が非常に熱い、汗が出なくなり皮膚が熱く乾く(または逆に大量発汗)などのサインが出ます。これらがあれば、すぐに000へ。救急車を待つ間も、涼しい場所へ移し、衣類をゆるめ、水や濡れタオル・うちわ・扇風機で積極的に体を冷やし続けます。意識がない人に無理に水を飲ませないでください。
応急対応の基本は『冷やす・休ませる・水分・観察』です。日陰や室内へ移動、衣類をゆるめる、首・脇・足の付け根など太い血管を冷やす、意識があれば水分を少しずつ取らせる、症状が改善しない・悪化するなら受診(軽症でもGPやUrgent Care、重症は000/ED)。アルコールやカフェインは脱水を進めるので避けます。
予防が何より大切です。こまめに水を飲む(のどが渇く前に)、日中の最も暑い時間帯(正午前後)の激しい作業を避ける、日陰や休憩をこまめに取る、通気性のよい服と帽子、日焼け対策を併用する、体調が悪い日は無理をしない。屋外の仕事では、雇用主に暑さ対策(水・日陰・休憩)を確認しましょう。熱波の予報はオーストラリア気象局(BOM)で確認できます。