結論から言うと、Specified Workは「対象となる『業種』」かつ「対象となる『地域』」の両方を満たす労働を指します。最も一般的なのは農業(果物・野菜の収穫やパッキング)ですが、それ以外にも複数の業種が公式に認められています(出典:Department of Home Affairs|Specified work)。
【公式に認められている対象業種】(1)地方(regional Australia)での植物・動物の栽培飼育(plant and animal cultivation)、(2)地方での漁業・真珠養殖(fishing and pearling)、(3)地方での植林・伐採(tree farming and felling)、(4)地方での鉱業(mining)、(5)地方での建設(construction)、(6)北部・遠隔地(Northern/Remote and Very Remote Australia)での観光・接客(tourism and hospitality)、(7)指定された山火事被害地域での復旧作業(2019年7月31日以降)、(8)指定された自然災害(洪水・サイクロン等)被害地域での復旧作業(2021年12月31日以降)、(9)全国のヘルスケア・医療分野での重要なCOVID-19関連業務。
農業(plant and animal cultivation)には、果物・野菜の収穫やパッキング、植物の栽培・繁殖、動物の飼育(家畜の餌やり・追い込み、馬の繁殖など)、剪定・つる/木の手入れ(商業的な果樹・ナッツ栽培に直接関わるもの)などが含まれます。一方で、一般的な庭の手入れは対象外です。
注意したいのは『二次加工・小売は対象外』という点です。たとえばワイン醸造・ビール醸造・蒸留、製粉、加工肉の製造、乳製品や精肉の小売などは、Specified Workに含まれません。観光・接客が対象になるのは北部・遠隔地など限られた地域のみで、都市部のカフェ・ホテル勤務は原則として対象外です。
山火事・自然災害の復旧作業は、有給・ボランティアのいずれもSpecified Workとして数えられる場合があります(他の業種は原則として有給労働のみ)。ただし対象は『指定された被害地域(ポストコード)』かつ『定められた期日以降』の作業に限られ、申請フォームで正しい雇用タイプ(例:flood recovery – paid/volunteer)を選ぶ必要があります。この分野は要件・対象地域の更新が多いため、必ず最新の公式情報を確認してください。