結論から言うと、仕事中に怪我をしたら、①命に関わる緊急なら000/救急外来(ED)、②そうでなければ早めにGPやUrgent Careを受診し、③できるだけ早く雇用主に怪我を報告することが基本の流れです。オーストラリアには各州・準州ごとに『労災補償(workers' compensation)』の制度があり、仕事に関連する怪我は医療費や休業中の収入の補償対象になり得ます。ワーキングホリデーで働く人も『労働者(worker)』であれば対象になり得ます。
最初のステップは受診と報告です。重傷(大出血、骨折、頭部の強打、意識障害など)は迷わず000/ED。それ以外は早めにGPやUrgent Careを受診し、怪我の内容と『仕事中に起きたこと』を医師に伝えます。並行して、できるだけ早く雇用主(またはスーパーバイザー)に怪我を報告します。報告が遅れると労災の手続きで不利になることがあるため、その日のうちに知らせるのが理想です。
書類と記録がとても重要です。労災補償を受けるには、通常、医師が発行する診断書(Certificate of Capacity/医療証明)が必要になります。加えて、いつ・どこで・どのように怪我をしたか、目撃者、雇用主に報告した日時、治療内容や領収書などを記録・保管しておきましょう。写真やメモも役立ちます。雇用主は職場の事故を記録する義務があり、労災の申請手続きについて案内する立場にあります。
労災補償の仕組みは州で異なります。制度や窓口は州・準州ごとに分かれており(例: NSWはicare/State Insurance Regulatory Authority、VICはWorkSafe Victoria、QLDはWorkCover Queensland、SAはReturnToWorkSA、WAはWorkCover WAなど)、補償の範囲や申請方法に違いがあります。重要なのは、労災は原則としてMedicareやビザの種類に関わらず『仕事に関連する怪我』を対象にする制度だという点です。詳しい仕組みと申請は、労災の解説記事や各州の窓口で確認してください。
泣き寝入りしないことが大切です。『ワーホリだから』『英語が不安だから』と補償を諦める必要はありません。雇用主が報告や労災申請に協力しない、補償を拒む、報告を理由に不当な扱いをする——such caseでは、州の労災当局やFair Work、労働組合などの公的窓口に相談できます。まずは怪我の治療を最優先にし、記録を残し、必要なら公的窓口に助けを求めましょう。